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Icebreaker
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日々のちょっとした絵の格納庫です。余計な話もたまにします。

No.18

「嫌な情報を無視して、SNSでは自分の本分たる作品しか出さないのがスマートな作家」と、いう言説はクリエイター内でよく言われる。見てくれる人達側の「作家は余計な自我を出すな」と、少し似ている。そしてこれらは、一面的には正しい。

ただ、一つ「嫌な情報を無視」する問題点がある。それは世間に疎くなる事。世間に疎くなると、自分の中の思想も膨らまない。思想が膨らまないと、作品は豊かにならない。
作品とは思想を凝縮したものなので、思想も思考も無ければ中身のないものしか出ない。

「では嫌な情報は取りながら、表で物申す事をしなければよい」という話にもなる。どっこい、Sora2の騒動とOpenAI側の対応からしても、SNSで騒ぐ事は案外効果的だと証明されている節がある。内々に動いていればいいという話でもない。
任天堂は既にロビイングしているようだが、それが出来るのは巨大資本がある組織でしかない。個人のクリエイターは、SNSで騒いで、騒ぎを大きくした方が、戦い方としては正しい。
何しろネットやSNSというものは、後ろ盾のない個人に与えられた数少ない「力」だからだ。
※10/06追記:任天堂から公式に声明が出た。ロビイングしている云々はデマだそうだ。


この視点からすると「無視して」「自我を出すな」などの言説は「余計な事を喋って騒がれると都合が悪い側」に利用される事もあるため、正しくなくなる。
強いて言えば「言い方には気を付けて」くらいだろう。それでも結局自分の言いたい事を素直に言えているのなら、そこまで気にする必要もない。

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